松戸市といえば古くは水戸街道の宿場町として栄え、戦後は東京駅まで30分という立地の良さからベッドタウンとして発展を遂げた歴史ある都市です。現在でも住宅都市としての評価は高いです。では、そんな松戸市の負債事情はどうなっているのでしょうか。
まず千葉県全体では、不動産による負債が多いことが特徴となっています。千葉県の世帯あたりの負債現在残高は全国5位と、世帯あたりにおける負債の額は全国でも有数であることがわかります。ところが負債の内訳を見ると、「住宅・土地のための負債」が全国5位であり、住宅ローンの額が大きい一方で、「住宅・土地以外の負債」は全国19位、「月払い・年払いの負債」は31位と、住宅ローン以外の負債は多くありません。これは千葉県民の住宅に注ぐウェイトの大きさを示唆しています。
このように住宅のウェイトが大きい千葉県において、特に松戸市は約48万人という千葉県でも第3位の人口を誇る大ベッドタウンであり、上記の通り住宅都市として発展を遂げてきましたから、「持ち家重視・住宅ローンの負担大」という傾向が当てはまるものと考えられます。松戸市の方では、将来万が一住宅ローンの支払いが滞った場合に持ち家はどうなるのか、不安に思われる方が多いのではないのでしょうか。
以下では、債務の支払いが滞ってしまった場合、どのような債務整理をしたらいいのか、まず何をすべきなのかについて述べていきます。
そもそも債務整理とは、借金やローン、物品の購入などで代金債務や貸金債務が増えたり、払えるはずだったのに収入の減少や急な出費によって払うことが困難になったりした場合に、一旦自分の負担している債務を整理して、生活の立て直しに向けて行う手続きを言います。債務整理には、以下の4つがあります。
任意整理とは、主に弁護士が債務者の代わりに債権者と協議をし、負債の額の確定や返済計画の交渉を行うことです。債権者との合意が成立すれば、その返済計画に従って返済をして行くことになります。法律のプロフェッショナルである弁護士が間に入るため、法律に反する違法な利率で契約がなされていないか、過払金がないかチェックもしてもらえます。
任意整理後の支払い期間は、債権者との合意によって決まるので一概にはいえませんが、3〜5年程度となるのが一般的です。
特定調停とは、返済していくことができなくなり、債権者と返済方法などについて話し合って,生活の建て直しを図るための手続です。債権者と債務者の合意で解決するという点では任意整理と似ていますが、特定調停では裁判官一人と民間の良識のある人から選ばれた調停委員が、双方が納得して問題を解決できるように助言やあっせんをする点で異なります。
調停の申立があると話合いの期日が指定され、この期日に調停委員が債務者から生活や事業の状況、これからの返済方法などについて聴きます。その上で債権者の考えを聴いて、返済されていない債務をどのように解決してくかが話し合われます。
実質的公平で適法、債務者の生活や事業の建て直しのために適切、経済的に合理的なものであるとされています。
特定調停をする場合は、専門家に頼らず自分で手続きする方も少なくありません。
個人再生手続とは,借金などの返済ができなくなった方が、全債権者に対する返済総額を少なく調整し,その少なくなった後の金額を返済する再生計画を立て,債権者の意見を聞いたうえで裁判所が認めれば,その計画どおりの返済をすることによって,残りの債務が免除されるという手続です。
債権者の意見は聞くものの、合意がなくとも債務が免除されうる点、借金の減額幅が広い点で任意整理、特定調停とは異なります。
自己破産は、債務者が自分の収入や財産で債務を支払うことができなくなった場合、裁判所に申し立てることで、自分の持っている全財産をお金に換え、各債権者に債権額に応じて分配・清算し、清算後の債務を免除されることで生活を立て直す制度です。不動産、自動車、現金、預貯金、他人へ債権、保険の解約返戻金(保険を解約したときに受け取ることのできるお金)、将来受け取ることのできる退職金などあらゆる財産が清算の対象であり、持ち家も処分することになります。
これらの手続の中でも、まずは任意整理をすることをおすすめします。個人再生と自己破産は安易に認められるものではなく、厳正な条件の他、手続きを裁判所が定めた期間内に確実に行う誠実な努力が必要です。書類の不備のために期限に間に合わず、全部の手続きがなかったことになることも少なくありません。また、自己破産では持ち家を残すことができず、個人再生をする場合も条件を満たしたときに例外的に持ち家を保持できるにすぎません。なんとか持ち家を残したいという方には合わないのではないでしょうか。
その点、任意整理や特定調停はあくまで合意によって解決をするため自己破産・個人再生に比べ準備は簡単ですし、合意により持ち家を清算の対象から外すことで、処分しないことが可能です。中でも、専門家に一任でき、過払金の請求も一括でできる任意整理をおすすめします。
債務整理手続き全般に共通することですが、債務整理は多くの債権者の利害が関わりあうために手続きが複雑です。任意整理により債務の額を確定・返済計画の交渉をする場合でも、前提として自分がいくらの債務を誰に対して負っているのか明らかにする必要があります。弁護士は弁護士会を通じた照会手続きによりクレジットカード会社や金融機関に対して直接問い合わせることができるため、容易に資料の収集ができます。
また、返済額や返済期間の交渉は本人が直接債権者に対してするのは気後れするものです。特に働いている方ですと、日中は働きながら終業後に手続きをするとなると忙しさに追われて債務整理が後回しになってしまうことも多いです。ところが、迅速な対応をしなければ、利息や遅延損害金が発生するためにさらに多くの債務を負担することにもなりかねません。この点についても、債務整理を多く手がける弁護士などに依頼すれば煩雑な手続きや債権者との対応を一任することができます。
特に友人・知人や親戚の方に対する債務がある場合、債務者本人が直接交渉することは今後の人間関係があるために困難なことが多いです。専門家に依頼する場合は交渉するのは本人ではありませんから角が立ちにくいですし、事情を話して配慮して交渉することを依頼することも可能です。迅速な解決がなされるため、素早い関係修復にも繋がります。
弁護士は協議・交渉のプロです。債務整理以外にも紛争解決のために日々交渉・協議を行っています。様々な交渉相手のタイプを知っていますから、相手に合わせた柔軟な返済計画の提案をし、依頼人の思っている以上の譲歩を引き出すことも少なくありません。
債務整理は迅速な対応が重要です。まずは無料の法律相談を利用して専門家の意見を聞くことが解決への一番の近道だと考えられます。
松戸市役所では、借金などの返済で困っている方に向けて、法律家による無料相談を実施しています
予約制となっていますので、お電話か来庁により事前に予約してください。
お問い合わせ
総合政策部 広報広聴課
千葉県松戸市根本387番地の5 本館2階
電話番号:047-366-7319 FAX:047-366-2707
経済的困難があるなど一定の条件を満たす方は、法テラスの無料法律相談を受けることもできます。
電話:050-3383-5388
所在地
〒271-0092
松戸市松戸1879-1
松戸商工会議所会館3F
松戸にある弁護士事務所には、無料相談を受け付けているものもあるので、有効活用するとよいでしょう。
電話番号 | 0120-355-020 |
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営業時間 | 平日9:00~22:00/土日祝9:00~19:00 |
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交通手段 | JR・新京成松戸駅 西口 徒歩6分 |
住宅ローンの支払いができなくなったとしても、任意整理によれば直ちに持ち家を手放さなければならないということにはなりません。しかし、債務整理は迅速な対応が必要です。
一人で悩まず、まずは法律の専門家、松戸の弁護士に相談することをおすすめします。